被災状況と義援金へのお礼

報告が遅くなってしまい、ご心配をおかけしました。

直接義援金をご寄付してくだった皆様、本当にありがとうございます。
おかげさまで再建でき、ナントお返しする余裕もできそうなので、後日改めてご連絡させてください。

先月からの出来事を、時系列に書き記していきます。

7月の初め。
赤ちゃんが産まれました。

臨月に入ってすぐ、病院でマタニティヨガをした後に出血。
「母子ともに危険な状態です」
と言われるがまま帝王切開となりましたが、無事に出てきてくれて本当に良かったです。

7月7日朝。
平成30年7月豪雨。

当農園のある愛媛県宇和島市吉田町は、土砂崩壊と河川氾濫により甚大な被害を受けました。
園地被害は田んぼに土砂が流入する程度で済みましたが、住んでいたアパートが床上35cmの浸水となりました。
不幸中の幸いか妻と娘は入院中で、予定日より25日早く産まれてきたのはこのためだったのかも知れません。

増水の勢いは本当に速く、家財道具は机に上げほぼ救出できましたが、車2台と原付バイクは水没しました…
豪雨、土砂崩れ、溜池の決壊、土砂の河川流入、橋脚や暗渠、防波堤内側での排水不良、まさに負の連鎖の結果です。

水が引いたらすぐに泥出しを始め、当日中に終えて寝床を確保できました。
ライフラインは使えませんでしたが、水と食料は数日分ありました。
消防団には入っていなかったので、しばらくはアパートの片付けをしていました。

7月中旬。
落ち着いてから、自転車で妻子のいる市内の病院へ行きました。
その足で引っ越し先と中古車を探しました。
アパートは退去しなければならず、断水の復旧の目処も立たなく新生児もいることから、水が使える市内郊外へ引っ越すことにしました。

7月下旬。
母子の退院、引っ越し、納車が済み、だんだん元に戻ってきました。
午前中は農作業、午後から事務手続き、家事・育児の生活になりました。
罹災証明書が届き、我が家は半壊扱いだったので、見舞金、支援金、義援金、共済金で必要十分な寄付を受けれそうです。


↑田んぼ。自然農にして手植えもしたのに。涙

8月上旬。
「みかん山土砂崩壊の原因と復旧の手法」
と題して、吉田町へ大地の再生講座の矢野智徳氏がボランティアで来てくださり、見立てをして頂きました。

私は、今回の豪雨や土砂崩れは人災で、遠くない将来にまた起こると考えてます。
みかん山の土砂災害を減災するには、谷の水脈を整備する先人達の知恵と矢野さんの土木技術が必要です。
中山間地域に暮らす人の営みの中で水脈を保全し、それが山と谷を豊かにし、家と畑と水と命を守ることに繋がります。

東北の津波防波堤のように、みかん山をコンクリート擁壁の砦にしたくはありません。
私はこの小さな活動を続け、都会の労力とお金に頼ることになると思いますが、復興へ向け動いていきたいと思います。

色々ありましたが、皆様のお声とご支援には本当に元気をもらいました。
僕は幸せ者です。
ありがとうございました。

“被災状況と義援金へのお礼” への2件の返信

  1. 初めまして。
    突然のメールをお許しください。
    名古屋のコーヒー屋で働いてるものです。
    西日本豪雨から、お店のお客様の妹さんが吉田町へ物資を届けてることを知り、わずかながら夏休みの間、募金活動をしていました。
    そのなかで、みかん作りの再開を目指す活動を知り(*^ー^)ノ
    もし、良かったら協力できたらと思いメールしました。
    義援金は受付てみえますか?

    1. 溝口 様

      コメントと義援金のお話、ありがとうございます。
      遠い名古屋のコーヒー屋さんでのお心遣い、大変嬉しく思います。

      実はちょうどみかん山復旧の取り組みを企んでおりまして、その実現のために皆様から寄付を募ろうと考えていました。
      もし、義援金の使い道としてこちらの活動にご賛同いただけるようでしたら、是非とも受けたいです!
      https://umiyamafarm.com/みかん山減災大作戦/
      (まだ推敲中でアナウンスはしておりません↑)

      返事が遅くなってしまいすみませんでした。
      よろしくお願いします。

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